上顎洞炎と耳鼻科領域の副鼻腔炎との違い

  • 投稿日:2011.10.29
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 九州大学出版会から久留米大学医学部の客員教授の佐藤公則先生の本を読んでみました。医科の専門医の先生も真剣に上顎洞炎を考えてくださっている方がいたのだと感激しました。
 インプラント治療のベーシックとして上顎洞がインプラント植立に規制をするために上顎洞拳上術を行います。上顎洞・狭義の副鼻腔を持ち上げて骨造成をするのです。エビデンスとして確立され簡単ではないですが、我々専門医は日常的に行っています。
 ここで、洞内の炎症が問題になってきます。歯科医は上顎洞内に上顎洞粘膜の肥厚があると「上顎洞炎」として粘膜の肥厚の消炎を目的で耳鼻科に治療依頼をします。ところが耳鼻科では「副鼻腔炎」は自覚症状=疼痛、鼻漏、発熱等が無いと「自覚症状がないので経過観察とします」となります。医科と歯科のはざまで 患者さんの利益に何が一番かと言うことになります。当センターでは、CT撮影での診断で「副鼻腔炎=上顎洞炎」が見られたものは耳鼻科で対診して「経過観察」で治療の必要が見とれないものは、副鼻腔炎の治療指針に則り抗生剤の処方で上顎洞粘膜の肥厚を消失・消褪させてインプラント手術を行っています。オペ中に粘液嚢胞と確定診断できたものは安全を図って除去術も併用して行うようにしています。