インプラントとは

インプラント治療の発祥は1952年、スウェーデンンのイエデボリ大学の整形外科医で解剖学者のブローネマルク博士が骨髄の機能の研究の過程で、「チタンが骨にくっついて外れない」という現象を偶然発見したことから始まりました。やがて、「骨と密着して離れない」というチタンの性質を『人口歯根』として利用する実験が始まり、1965年からは人間にもその治療が実施されました。

1980年までの15年間のインプラント治療のデータをとり(下顎1016件、上顎986件にインプラントを埋入して成功率98%)、そのデータの精査のためにスウェーデン国内の3つの大学で検証が行われました。その結果、データは正しいと証明され、スウェーデン政府は歯を失っている人のために、インプラント治療を保険診療に適用しました。
チタンが生体にくっつく性質は、体中の骨の治療にも利用され、足を失った人にはチタン製の大腿骨を作って義足の代わりにしたり、関節リュウマチで指の骨がボロボロになった人には指の中にチタン製の関節を入れたりする治療なども行われています。

インプラントとして顎の骨に埋め込まれたチタンは「骨と密着」するために『骨がやせる』という現象が起きません。
つまり

一本の歯が抜けたために、それを支えていた骨がやせ、周りの歯にも悪影響を引き起こすということがインプラント治療は起こらないのです。

これは、ブリッジや入れ歯など、これまでの治療法では決して解決できなかったことです。
現在、歯科治療の先進国といわれるスウェーデン、スイス、オランダ、ドイツ、アメリカでは、無くなった歯の治療は『インプラント』が主流で『入れ歯』や『ブリッジ』はすでに過去の治療法としてあまり行われていません。

インプラントにすることによって、入れ歯やブリッジの弊害から自分のあごの骨や歯を守ることができ、残された自分の歯を長持ちさせることができるからです。しかしインプラント治療は保険診療に認められていません。

なぜなら、インプラントは、その研究開発の膨大なコストと複数の特許料のために高額で、それを保険診療で認めると医療費の増大につながる、と国が考えているためです。

逆に、私は次のように考えるのですがどうでしょうか?

患者さんがインプラント治療を躊躇される理由の一つに「費用が高額だ」ということがあります。

「明らかに優れている」とわかっている治療法なのに、それを気軽に勧めることができない。
これは、インプラント専門医が抱える大きなジレンマです。

患者さんの経済的な負担を軽減するために、インプラント治療が保険診療として許可される日が来る事を強く願っています。

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